新潟で自分の為に買ったレコード。
Kaedeはここ数年negiccoが思う様な活動が出来なかった間、メンバーの中で一番ソロ活動を行っていた印象がある。
様々な楽曲提供者の曲を、彼女は自身のフィルターを通して、統一感のある素晴らしい音楽を提供し続けてくれた。
ライブも積極的に行われている様に感じたし、もはやnegiccoのメンバーという説明は不要で、それは一人の表現者として確立されていたと感じていた。
側から見てると、喜びと同時にこのままソロ活動だけになってしまうのではないか・・・なんて不安を感じてしまうほど。
モノクロのジャケットの彼女は自然な笑顔をしているが、アルバムのタイトルは意味深な感じだし、背景の海は波があって穏やかな感じには見えない。
不思議な感じだ。
撮影されたのは寒い季節ではないだろうか?
新潟の海をバックに撮影されていると思うが、私が思う日本海のイメージだ。
アルバムの最後を飾る「飛花落葉」という曲が収録されている。
空気公団の山﨑ゆかりが作った曲だが、聴いててすぐに彼女が提供した曲だとわかった。
この曲はPVがあって、とても曲の世界観を表している優れた作品だ。
アルバムのジャケット写真もその時一緒に撮影されたものだと思う。
このアルバムがリリースされた頃って、もしかするとnegiccoってこのまま終わってしまうのではないか・・・なんて一抹の不安を感じたものだった。
先日3人が一緒にステージに立っているのを見ていたら、あの頃感じていたこれからの世の中への不安って、遠い過去のものになってしまった様に感じた。
ステージ上で彼女は、これから自分たちがどうなっていくかわからない・・・と言っていたが、それは自分も同じ事。
ここ何年かの出来事で、絶対ってものは無いって事を改めて感じだし、だから今を生きるんだと思っている。
今回レコードで聴いて、再認識。
飛花落葉
おやすみ
なかなか会えないけれど
今日はどんな一日でしたか
夜に
ぽっかり浮かんだ月と
一緒にお茶をしています
僕の手に触れる風が言う
もうすぐ季節がひとまわりするって
街も心も花も涙も
静かに変わっていく
音も立てずに
君も僕も同じさ