引越してきてからというもの、大きな植物がひとつ欲しいと思っていて、出掛ける度に緑を見かけると、お店に立ち寄っていた。
なかなか大きさが合わなかったり、タイプじゃなかったり、予算が合わなかったり。
ある日、近所のお店でワゴンに乗せられた植物たちを発見。
その中に君を見つけたんだ。
葉っぱの数が少ないのが気にかかるけど、元気そう。
値段も予算よりグッと低め。
これは!と思いながらも、いやいや、ちゃんと考えようと日にちを空ける事、2週間。
昨日の夕方再びお店を訪ねると、君はまだいたね。
値段も更にお得になって。
これはお持ち帰りするしかないと心に決め、明日のお迎えに向けて、後ろ髪を引かれながらもお店を後にした。
それからは気が気でない。
もし誰かに持って帰られたら・・・
なんて、不安が過ぎる。
朝一番で、車に乗ってお店に向かう。
お店の方に購入したいことを伝え、ワゴンから出してもらった。
(おっ、なかなか男前!)
「大きくなって店内に置けなくなったので、外に出したら葉っぱが落ちちゃって。春までは室内で直射日光を避けて、春になったら大きな鉢に植え替えてやって下さい」との事。
連れて帰る手続きを済ませて、助手席に乗せ込んだ。
それにしても、私以上に背丈があって重さもそれなりにあるので、団地の螺旋階段に難儀した。
準備していたスペースに置いて、ニヤニヤ。
そしてニヤニヤ。
今年のクリスマスは、この子に飾りつけしようかしら・・・なんて。
ようこそ!我が家へ。
君の終の住処となるよう、しっかりお手入れさせてもらうよ。
よろしくね。