信州へ 美しいもの

岩肌から水が染み出て流れている様が、まるでベールのように流れ落ちていて美しい。

それは呼吸する事を忘れてしまう程の美しさなのだ。

私が想像する滝は、川の流れが急な落差によって流れ落ちるものだが、白糸の滝は滝の上に流れは見られない。

白糸の滝は不透水層の上に地下水の帯水層ある事で、水が岩肌から染み出ている様子を、私たちは偶然目にする事が出来ているのだ。

「これって自然なもの?」そんな声が聞こえた。

滝の表面には山肌の地層を確認する事が出来て、ある地層の表面から横一列に、そうまるでベールの様に均等に流れ落ちているのだ。

ある意味、目の前の景色が自分の想像を超えていて、本当に自然なものなのかわからなくなってしまう。

白糸の滝は伏流水を源流とする潜流瀑で、浅間山に降った雨が6年かけて流れ出るといわれているらしい。

自然が長い年月をかけてもたらす、美しい地球の神秘。

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