仕事明け、電車を乗り継いで、足取り軽く。
天気も上々、鼻歌まじり。
赤色に黄色枠、白文字のテント看板。
「中華 兆徳」
開店30分前に着いたが、10名以上は並んでいる。
でも並ぶのも、東京で慣れた。
玉子チャーハンは塩と醤油味の二種。
今日は塩味を選ぶ。
私、本来は塩味派なので、今回が本丸。
ギョーザもチョイス。
それから、トマト玉子炒めも。
いざ!
カウンター隣りの二人組のお客さんが、醤油炒飯の香ばしさの不思議感覚を話している。
確かに前回食した時に私も思った。
鼻にはくるんだけど、味は軽め。
醤油煎餅を噛んだ時の感じに似てる。
炒め最後の熱くなった中華鍋のふち沿いに醤油をかけ、瞬間焦がし気味のところを鍋を振って、米の表面にだけ醤油の風味を付ける。
私はそう見たが、真相はいかに?
醤油味の驚きはあるが、やはり私的には塩味に軍配をあげたい。
いやいや、玉子チャーハン塩味旨し!
ちょっと食べ過ぎたので、電車を使わず、文京区向丘から上野駅まで歩く。
日陰の歩道は先日の雪が氷となって、ピカピカに光ってる。
なんだかアイシングに似てる。
クッキーやケーキの上からかけてあるアレだ。
その後、坂を下ったところの根津一丁目の交差点を右に折れて、不忍通りへ。
角の赤札覚悟のスーパーマーケット、ちょっと変わったお店や、いろんな国の料理店が通りに続く。
おや?と思い、一本裏の通りへ。
こだわりが強そうなオムライス専門店、行列が出来てる蕎麦屋など、ちょっと隠れた通りの感じがいい。
ダブルサンドイッチ的な、ふたつの顔を持った通りを進んで、不忍池に着いたところで休憩をする。
たくさんの水鳥に、たくさんのボート。
骨董市に人が集まっている。
上野駅までもう少し。