『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が初上映されたのは2000年の事。
当時ビョークが大好きで、公開されたらすぐに観に行こうと思っていた。
しかしながら製作中の情報は、ビョークが撮影現場から失踪したとか、撮影が難航しているなど、ネガティブな情報ばかり。
上映された作品を観た後、そりゃ現場から逃げ出したくもなるだろう・・・と思える内容だった。
撮影中、完璧主義者のビョークは、かなり精神的にも追い込まれていたはず。
当時ビョークは、今後女優の仕事はしないと発言していたし、実際やっていないと思う。
それほど追い込まれた作品だったので、観た人の感想は賛否両論。
でも異例のロングラン上映、私は何度も映画館に足を運んだ。
それから20年以上経過した今、4Kデジタルリマスターされ、再上映された。
2022年6月に国内上映権が終了するため、今回が最後の劇場ロードショーとなるらしい。
暗く重いテーマの映画だけど、妄想のミュージカルシーンは救い。
終盤の107歩のステップは、やはり観ていて辛くなるが、その中に美しさを感じるのは何故だろう。