6時30分。
いつもの時間に目覚める。
今日は仕事に出掛けない。
私が住む町でも外出制限を受けて、本日は自宅待機となった。
目覚めてからは、忙しく働いた。
窓を開けて換気を行い、掃除をして、洗濯機を回した。
キッチンのシンクもきれいに磨いた。
今日は晴天ではないが、気持ちのいい朝だ。
家事を済ませ、公園まで散歩に出掛けた。
春を迎え、公園でも花々が一斉に咲いている。
花の甘い香り。
人類は今回の難局を、英知を結集し乗り越えるのだろうか?
どんなに文明が栄えようとも所詮、地震が起きたら高台に逃げる、疫病が流行ると人を避ける、それくらいしかできないのだろうか?
夕刻、部屋のベランダに出て、煙草をふかしながら、ウイスキーを飲んで、通りを歩いている人々を眺めた。
夕食はグリーンサラダと、昨日作っていたラディッシュと椎茸とベーコンのバター醤油炒め。
二杯目のウイスキーと共にいただいた。
もうすぐ日も暮れる。
光化学の街が 音も無く揺れる
赤 青 黄色
シグナル巡る
連れ立つ僕と影法師
電磁波に漂い 何処かへと向かう
誰もが一度 夢を見る夏
空に太陽が燃えているよ
注意報が響く 僕はただ歩く
誰もがきっとアリバイの無い季節を
産声だけを吐きながら
サイレンの歌 / キリンジ