前回は雨模様だったが今日はとても天気がいい。
厳しい自然に抱かれ、自分の存在価値まで考えてしまうこの山はとても特別な存在。
今握り締めているロープに自分のすべてをゆだねる。
緊張感がピークに達して恐怖を感じる瞬間。
他の人も同じような気持ちを感じるために、この山に来ているんだろうか。
初めて着いた頂上付近はとてもポカポカ陽気で、先程までの身を削るような緊張が嘘のよう・・・。
パンを食べてチョコレートを食べて、岩の上で昼寝をする。
6時間かけて登ってきた山を、ルートを変えて今度は反り立った岩山の間を直下りする。
登り以上の緊張感。
ハシゴ→ロープ→ハシゴ→ロープ
そんな感じでくたくたになった頃、平らな道へと変わりようやく緊張感から開放された。
再び登山口に帰ってきた頃には、辺りは薄暗くなってきていた。