子どもと一緒に植樹活動に参加。
雲ひとつない青空で風が少ない絶好の植樹日和。
今回植樹するのはカシ・クヌギ・アカマツ・エノキ・ヒサカキ・エゴノキなど。
カシやクヌギの苗木はボランティアの方が育てられたもの。
秋になると地面に落ちてくるたくさんのどんぐり、自然に芽が出るものは実は2~3個位しかないらしい。
そのどんぐりをボランティアの人たちが拾ってきてハウスの中で発芽させ、6ヶ月から2年ぐらいかけて育てたものを今回持ってきているそうだ。
植樹の際の簡単な説明を受けてさっそく作業開始。
クワで土を掘って肥料と一緒に苗木を植える。
ここからが普通の植樹とちょっと違う。
なんでもこの辺はシカが多く、苗木を植えても食べられてしまうそうだ。
それを防ぐ為、苗木の近くに支柱を立てネットで苗を取り囲み、食べられないようにする。
取り付けるネットの原料はトウモロコシで出来ているそうで、10年位で土に戻るそうだ。
そうやって作業をしていると地元の新聞社の方からインタビューを受けた。
何で私が・・・と思っていたら、地元意外での参加者は私たち親子ぐらいだったそうだ。
参加された理由、現在の森の事、環境の事など質問されたが、そんな難しい事考えているわけじゃないんです。
昔植えた木が月日が経つことによって大きくなっていたことに感動しただけ。
また同じ様に育ってくれることが楽しみなだけ。
子どもの方がちゃんとした答えを返していたなぁ・・・(笑)。
そうやっているうちにお昼になり、地元の婦人会の人たちが作ってくれた豚汁をいただいた。
こういったところで食べる豚汁って何でこんなにおいしいんだろう。
その後、参加した子ども達にも解り易いように紙芝居仕立てされた、「森が出来るまで」の話しを聞く。
伐採した後の森に植樹することの必要性、人の手が入った森は人間が責任持って育てる事の重要性、間伐されていない森の危険性を聞く。
異常繁殖によるシカの害の話も興味深かった。
あのかわいらしいシカが害獣扱いされているなんて・・・。
残念ながらここで今日の行事は終了。
全ての苗木を植える事は出来なかったが、後日営林署の人たちがちゃんと植えてくれるらしい。
このような体験が出来るなら子どもの学校を休ませてまた来てもいいんだが・・・(笑)。
帰りの送迎バスの中で気になっていた事を質問した。
「なぜこんなにまでシカは異常繁殖したのですか?」
いろんな事が考えられるそうだが、雌のシカを殺す事が出来ない法律が出来て数が増えた事。
天敵であるオオカミや人が森から減った事。
温暖化による環境の変化。
森が減ってきている事。
結局ここでも人間が原因を作っているみたいだ。
何の罪もないシカが何故害獣扱いされなければならないのか?
帰り道、窓の外から見える森の多くが人の手入れがされなくなって荒れ果てている事に驚いた。
いろんな事を考えさせられた植樹体験だったが、集合地までの距離は時間にして約1時間半、合計3時間。
たくさんのエネルギーを使ってたくさんの二酸化炭素を発生させた。
環境の事を考えるといかがなものか?
我が家の車の定員数は8名。
次回は友だち誘って参加すればいいだろう。