春を告げる野焼きも終わり、山も暖かく感じられる季節になってきた。
今日は地元の人に小国富士と呼ばれ、親しまれている山に登る。
午前8時、冬の間いつも着ていたジャケットはザックの中に収め、服装も少し軽めになる。
野焼きの後から早くもたくさんの芽が出ていた。
その中にフキノトウの芽を見つけた。
春のえぐみとして重宝される山菜だが、さすがにこれだけ大きくなると食する事が出来ない。
地面に顔を出したばかりのを探すが、見当たらなかった。
もうずっと以前、春のえぐみを探しに山に行って、たくさんのフキノトウを採ってきて天ぷらにして食べた。
だけどそんなに食べれるものでもない・・・。
目の前にたくさん揚げられた天ぷらをうらめしく眺めたあの日から、フキノトウ狩りは止めた。
それにしてもこの小国富士、きれいな名前のわりにしんどい山だ・・・。