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「人体の不思議展」考

ご注意を・・・文章中にはグロテスクな表現を含みます。

つい先日まで私が住む町で「人体の不思議展」が行われていた。

やっていた事は知っていたが、興味も無いし行きたいとも思ってなかったが、友だちから是非観るように勧められる。

先週美術館に行ってきた。

人間標本の展示会・・・そんな感じに捉えていたが、“かつて人間”だった本物の体を使った標本だと聞いてビックリ!

ミイラ的なモノではなく、もっと新しい技術で、以前生きていた事がもっと感じられる造りだと言う。

エンバーミングみたいな感じかな?とも思ったが、実際観ないと解らないモノだから行くように言われるだけ。

でも、その標本はどこからやって来たのだろう・・・?

最初に疑問に感じた事。

ふと頭の中に731部隊が過ぎった・・・。

私は映画とか何でもそうなんだが、出掛ける前は余計な予備知識は頭に入れずに、感じたものをそのままに受け止めるようにしている。

でも今回はネットで情報収集。

なんだか賛否両論・・・。

思っていたよりブッソウな展示会かも?そう思いながら出掛けた。

そして感じたこと、思ったこと・・・。

会場には、解剖された本物の遺体が展示してある。

確かに手首の標本など、骨の構造や筋肉の巧妙な仕組みなど、素人目にも解りやすく展示されたモノもある。

標本としての技術はすごいと思ったが、学術的にはどうなんだろう?

今まで解明されてなかった体の構造がつぶさに解るような技術なんだろうか?

顔を正面にして幾重にもスライスされた後頭部。

(まるでローストビーフをスライスしたように・・・)

何体も縦割りに、横割りにスライスしてある身体。

皮を剥がれ、肉片を毟り取られた身体。

膚色した人皮の塊。

月日を追うごとに大きくなってゆく胎児の塊。

男女の生殖器もスライスして展示。

これって本物?って思ったモノもあったが、僅かに残った体毛がかつては生きていた人間だった事を示している。

どうしても学術的というより、興味本位にスライスされたり、無理にポーズをとらされているように感じる。

会場が美術館を使用されているので、ある程度は格調さを保っているのかもしれないが、本来ならば趣味の悪いもっと見世物小屋的な雰囲気の中で行われるのが相応しい。

これらの標本はいったいどこからやって来たのだろう・・・。

「これらの献体は生前からの本人の意思によるもの」、と会場の入り口に記してあったがはたして本当だろうか?

もし展示されたかつての自分を本人が見る事が出来るとしたら・・・献体を望んだりしただろうか?

今回は展示されていないが、女性のお腹の中に宿っていた胎児ごとスライスされた標本もあるそうだ。

はたして母親がそのような事を望んだりするだろうか・・・?

まるで埋葬された後、掘り起こされて晒される死体のように思えた。

人体の不思議展

「人体の不思議展」に疑問をもつ会