朝5時30分にセットしていた目覚ましを止め、身支度を整える。
窓の外に目をやると、空は薄っすらと明るくなってきている。
日の入りの時間帯はいつも青い感じだけど、今朝はなんだか、まるで夕方の様に橙色。
始発の電車に乗って海に面した町を目指す。
始発の電車と言うものは、どちらの場所に行っても乗車客が意外と多い。
早朝練習の為に早起きした学生、仕事に出掛ける人々。
観光客などは少なく、生活の足として始発便を利用している人が多い。
前後の車輪を外して、専用の輪行袋に自転車を収めても、輪行という行為は、周りには大きくて邪魔な存在。
とてもじゃないが、通勤ラッシュの時なんて無理だろう。
指定席を取っていない在来線の場合は先頭車両か、最後尾の車両の空きスペースに輪行袋を置いて、出来るだけ邪魔にならない様に心掛ける。
1時間半弱で、目的の駅に到着。
ホームから外に出ると、なんだかワープでもした様な、得した気分になる。
ここから九州最東端の灯台を目指す。