先月の事、子どもがスマホの画面も見せてつぶやいた。
「この子猫、かわいいと思わん?」
「ああ・・・」
「かわいそうな事に飼っていた友だちが飼えなくなっちゃって、他の友だちのところに貰われちゃったんだけど、いろいろあって今 たらい回しにあってるらしい・・・」
「可哀そうやねぇ・・・」
「それで今月中に新しい飼い主が見つからないと、殺処分されるらしい」
「そりゃ可哀そうだ」
「ねぇ、家で飼っていい?」
「・・・」
「お母さんは買ってもいいって言ってくれているんだけど・・・」
すっかりはめられてしまった。
でも、ここ何年かネコを飼ってみたかったので、実は嬉しかったりもする。
名前は話しを持ってきた子どもが付けることになった。
「あずき。」
「白玉。」
「きなこ。」
全部食べ物じゃないか!
2週間前にとなりの町に住んでいる子猫を引き取りに行った。
ストレスから毛が抜けているところがあるらしい。
ゲージの中で弱々しく鳴いていた。
しばらくは怯えた感じだったけど、しばらくしたら助手席の友だちの膝の上でじっとしていた。
あれから2週間、新しい家にも慣れ、いろいろなものに好奇心を示している。
「茶々丸!」
新しい名前も憶えてくれたみたい。