今週は春の嵐の到来で、桜も散り始めた。
雨間を狙って、週末になると出掛けている峠に向かう。
この峠も激坂と言われる厳しいコースである。
何故こんなにも毎週の様にきつい思いをしているのだろう?
人間の身体は神秘に満ちている。
マラソンの様な肉体を酷使する状態が続くと、オピオイドと云う脳内の快楽物質が分泌され、苦痛を和らげてくれるそうだ。
ランナーズハイがまさにそれで、「このままずっと走り続ける事が出来るんじゃないか・・・」と言う幸福感に包まれる。
その効果はモルヒネの6.5倍だそうである。
登り切った時の爽快感を求めているのでなく、身体が欲しているのかもしれない。
オピオイドも何度も分泌されると中毒状態になるそうだ。
身体が疲れていても、体調がよくない時でも走ってしまうランナー。
雨が降るような日にも峠に出掛けるなんて、私も依存症なのかもしれない。
気持ちよく標高を上げている時、突然前輪がパンクした。
ハイな状態だったのに、一気に憂鬱になる。
一気に現実に戻された様な感じ。
レスキュー用のタイヤに履き替えたが、完全な状態ではない。
自分を戒める様に峠道を下った。