観客は30人ぐらいだろうか?
普段は料理とお酒を楽しめるお店のようだ。
向かって左側にコントラバス奏者。
右側のアコーディオン奏者は、背の高い椅子に腰掛けている。
時折アコーディオン奏者が上半身をのけぞらせる。
右足のつけ根を起点として、左足の太ももの上にアコーディオンの蛇腹が大きく広げられる。
その度に現れる鮮やかな蛇腹の赤にハッとさせられた。
独特な世界観。
デカダンスも感じさせるが、その中には強い希望を感じさせた。
太陽をたくさん浴びたレモンの香り。
ウォールナッツの匂い。
乾いた潮の香り。
コントラバスとアコーディオンというシンプルな構成ながら、まるでフルオーケストラの様な音の広がりと、様々なフレーバーを感じさせる珠玉の音楽。
今回6年ぶりに、町の片隅でひっそりと行われたライブに参加しました。