林檎づくしの旅

フランスのノルマンディー地方に、林檎を原料にして作るお酒で、カルバドスという名のブランデーがある。

ノルマンディー地方以外で作られた林檎のブランデーは、カルバドスと名乗る事は出来ないそうだ。

そんなカルバドスがたくさんあるバーが京都にある。

京都に行く機会があったら是非寄りたいと思っていたところ、思いは通じるもので今回旅行で行く事になり予約を入れた。

 

お宿から碁盤の目の様な町を歩いて、お店を目指すが場所が非常にわかりにくい。

ようやく見つけてお店のドアを開けたら、たくさんのカルバドスが目に入ってきた。

専門店ではないので、もちろんいろんな銘柄のお酒を揃えてあるが、それでも数え切れないほどのボトルがあり、古いものでは100年以上前のボトルもあるそうだ。

さすがにそんなビンテージ物には手が出なかったが、年代別にストレートでいただいた。

難しい事は言えないが、実に旨い。

 

隣りの席の方がたまたま住職さんで、京都の町の事や、京都の魅力についてたくさん教えてもらった。

初めて訪れる町や、あまり知らない街の事は、バーでいろんな情報を教えてもらってから足を運ぶことが多い。

そうすると良い思いをする事が多いのだ。

 

なになに・・・。

林檎を使った美味しいタルトタタンのお店があるらしい…。

明日買いに行くことにしよう!

 

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、最後にカルバドスを使ったカクテルをお願いしたところ、生のザクロを使った「ジャックローズ」を作ってくれた。

グラスに注がれたカクテルは宝石のように美しく、口の運ぶと何とも言えぬ美味しさ。

今度はこの一杯をいただく為だけに京都に行きたくなる様な、そんな気持ちにさせてくれる一杯だった。

 

 

 

 

 

 

 

わたしのなまえをおしりになりたいのでしょう

でもいまおもいだせなくてかなしいのです

 

はたらくわたしになづけてください

およびになってどうぞおすきなように

5がつにはなをさかす わたしに にあいのなを

 

あけびがひらいたのはあきいろのあいずでしょう

きせつがだまってさるのはさびしいですか

 

なみだをふいてかおをあげてください

ほらもうじきわたしもみをつくります

ふゆにはみつをいれて あなたに おとどけします

 

わたしがあこがれているのはにんげんなのです

ないたりわらったりできることがすてき

 

たったいまわたしのながわかりました

あなたがおっしゃるとおりの「りんご」です

おいしくできたみから まいとし おとどけします

めしませ

つみのかじつ

 

たったいまわたしのながわかりました

あなたがおっしゃるとおりの「りんご」です

おいしくできたみから まいとし おとどけします

めしませ

つみのかじつ

 

りんごのうた / 椎名林檎

 

 

 

 

林檎づくしの旅の画像

 

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