昨夜やっていた料理番組で、オムライスを作っていた。
番組的にはよろしくない出来ばえのオムライスだったが、夜中無性に食べたくなる・・・。
翌日、開店時間を狙って出掛けた。
ここのお店には20年以上通っているが、一度もマスターの顔を見たことが無い。
奥の厨房からはフライパンを煽る音と、機嫌がいい時なんだろう・・・鼻歌が時々聞こえてくるぐらい。
お客のオーダーの半分以上がオムライス。
お昼時はお店の中も活気付くが、店内から伝えられる客からのオーダーは全てマスターの頭の中だけに入っているらしい。
奥からフライパンを煽る音が聞こえる。
出来上がった料理がデシャップに出される時、マスターの太い腕だけが見える。
年中半袖らしい・・・。
それにいつもグレー色のTシャツだ。
今日は奥から鼻歌が聞こえていた。
このお店のオムライス、普通でも大盛りになっている。
大盛りでも頼んだ日には、向こう側が見えないぐらいにテンコ盛りでやってくる。
薄い膜に包まれたオムライスはいたって普通なケチャップ味。
変わらない味の愛すべき一品。