早起きして「午前十時の映画祭」に出掛ける。
私の町での初回上映は「カサブランカ」。
上映10分前に到着。
あら、午前十時だけではなくて、その後も2回上映されるんだ。
年配の人が多いと思っていたが、意外と若い人も多い。
「カサブランカ」は日本では1946年に初回公開された、モノクロ作品。
かなり昔の映画なのに、オリジナルニュープリントが使用されているため、雨が降るようなことがなく画面がきれいだ。
ハンフリー・ボガートの数々の名セリフが有名だが、ちゃんと観るのは初めて。
なるほど、男のダンディズムが貫かれています。
なんだか沢田研二が昔歌っていた曲のセリフを思い出した・・・。
それにしてもイングリッド・バーグマンの美しいこと。
会場を後にする時に、館長らしき人から声を掛けられた。
今回の試みがどのように思われているか、直接観客に聞いて意見を集められているご様子。
まだみんながもっと映画館に行っていた頃は、旧作ばっかりを上映する映画館があった。
シネコンが増えていった事や、時代の流れでそれがいつの間にかひとつ消え、またひとつ消えて、街中の映画館がほとんどなくなった。
今回の試みが映画界にプラスとなり、また映画館が人であふれる事につながればいいと思う。