先日バイクを手に入れた。
普段の足に使えて、渓流釣りにも使えそうなバイク。
その条件に一番合うのはオフロードバイクだったが、現行モデルに好きなのが無い。
そこで性能に拘らず、以前から欲しかったバイクにする事にした。
最後まで悩んだのが、CT110。
今ならなんとか新車も手に入るし、それに林道も得意に違いない。
でも、もう一台欲しいバイクがあった。
そして最終的に選んだのが、ハンドチェンジが特徴であるこのスクーター。
車両の状態がよかったので特別手を加えてもらうことも無かったが、Rタイヤのみチューブレス化する事にした。
なんでもRタイヤがパンクの際は、マフラーをはずさないとタイヤの脱着出来ないらしい。
渓流釣りの帰りにパンクでもしたら、月の明かりだけで修理するような自信は無い。
Fタイヤは簡単にスペアタイヤと交換出来るので、チューブタイヤで構わない。
それと荷物を載せる場所が無いので、Rキャリアを付けてもらった。
そして午前10時過ぎ、阿蘇に向けてプチツーリングに出かけた。
総排気量121ccの小さなエンジンは、キック3回目に目覚めてくれた。
本日はポカポカ陽気。
市街地を抜けて、山間部に入ると寒さを感じる。
強がりなんかではなく、バイクは絶対冬に乗るのが気持ちいい。
冷たい空気を感じながら、先へ先へと突き進むあの感じ。
これはバイクじゃないと絶対に感じる事が出来ない。
それでもしばらくしたら、指先の感覚がなくなってきた。
以前乗っていたバイクのように、エンジンに手を当てて暖をとる事は出来ない。
途中で缶コーヒーを買って、両手で握りしめる。
コーヒーの温かさが無くなった頃、家路に向けて再びエンジンに火を入れた。